万年筆のインクが出ない!初めて使う方でもわかりやすい使用方法
2018/06/05

万年筆を初めて使う時にインクが出ない・・・どこかおかしいのかな?と心配になったことはありませんか?
インクが出ない、かすれてうまく書けない・・・そんなことはあくあるのです。
万年筆はインクが染むまでに時間がかかってしまうのです。
その理由と、対処法を紹介します。万年筆を洗うことでインクが出ることがあるそうです。
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この記事の目次
カートリッジ万年筆は初めての時はインクが出ないのはなぜ?
万年筆はボールペンなどと違ってすぐにインクは出てきません。
万年筆はなぜすぐにインクが出てこない?
それは万年筆の構造がわかると納得が行きますよ。
まず万年筆は大きく分けるとペン先、本体の軸、キャップこの3つから出来ています。インクはカートリッジ式になっていて首軸にはめ込むと使用できるのです。
このカートリッジからインクがペン先にたどり着くまでは、しっかりとバッファー部分という場所にインクが馴染まなければいけません。
この時間が万年筆には必要になってくるのです。
しかし今すぐに使用したい時は自然と馴染むのをじっと待つわけには行きませんよね。
そんな時は入れかえたカートリッジを押してインクを出してやると、自然に馴染むよりも早くバッファー部分に浸透していきます。
カートリッジはプラスチックで出来ているものが多いので、指でつまんでインクを押し出す事が可能です。
ちなみに早く使いたいからと言って押しすぎには注意ですよ。たくさんのインクが出てしまってペン先からインクが落ちたり、インクが多すぎて上手く字が書けなくなったりしますよ。
初めて万年筆を使う時はインクが出ないもの・・・。
インクが出ないからと言って焦ってやってはいけないことをご紹介します。
コレをやってしまうと後で大変な事になってしまいますよ!
インクが出なくても押し付けてはいけない
まず一つ目はインクが出ないからと言ってペン先を押し付けてはいけません。上記で説明をしたように万年筆のインクは馴染むまで出てきません。
インクが出てこないとなぜか強く押し付けたくなってしまいますが、万年筆においてはペン先を押し付けてもインクが出てくることはありません。
また力を込めて字を書いても無駄です。かえってペン先を傷めてしまったり折れてしまったり使い物にならなくなってしまいます。
直すにしても大変なんですよ。
ペン先は大事に扱ってくださいね。
インクが出なくても振るわないで
2つめはボールペンが出なくなった時なども行う動作、ペン先を外に向けて振る事です。
これもやってはいけません!カートリッジを交換したばかりの時などはインクはたっぷりと入っています。
待っていればいずれペン先まで浸透していきます。それを勢い良く振ってしまうと周りにインクが吹き飛んでしまい、後片付けにこれまた大変な思いをしてしまいます。
万年筆を振ってインクを出そうとするのはやめて下さいね。
初めて使う人必見!万年筆のインクが出ない時は洗う方法があります
万年筆はしばらく使わないとインクがすっかりと乾いてしまう事があります。こうなるとインクが出てこなく万年筆を使う事が出来ません。
乾いてしまったらペン先を外して洗いましょう。(必ず水で洗ってくださいね)
私は大抵の場合ペン先を外して水にしばらくつけて洗い流すだけで、乾いたインクがキレイに落ちてまた元のように使えるようになります。
この時にもしカートリッジのインクが使えそうでも捨てています。乾燥で粘度が高くなってしまい結局またインクが出てこなくなってしまう事があるからです。
万年筆のお手入れ方法
またキレイに掃除をしたい方は部品ごとに水に浸けてインクが出なくなるまで、水を交換しながら乾いたインクを溶かしていく方法もあります。
まずはニブを緩めて外しニブセクションを水道で洗います。
次にコンバーターや銅の口部分を水の中に入れます。この時コップなどを使うと部分的に水に浸す事が出来るので便利です。
インクが水にしみ込んでいきますので、水の色が透明にキレイになるまでコップの水を変えてキレイにしましょう。
キレイになったら今度はコンバーターとニブを付けて水に同じように浸します。コンバーター、カートリッジ、吸引式万年筆はフィリングシステムを利用して水を出し入れして同じように水がキレイになるまで繰り返してください。
後はニブセクションをコップの水に浸して時間を置きます。
最後にしっかりと乾燥させて組み直していきましょう。これでしっかりとインクの詰まりや汚れを取り除くことができます。
始めて万年筆を使う方へ!
万年筆は他の筆記用具とは違う注意点があります。使用する時には下記の事に注意をして下さい。
- しっかりとキャップを閉める!万年筆にはキャップが付いています。キャップを閉め忘れるとインクが乾燥してしまって書けなくなってしまいます。
使用後は必ずキャップをしっかりと閉めましょう。 - カートリッジを入れての使い始めは、差し込んだ後にゆっくりとカートリッジを指でつまむとペン先にインクが行きわたりやすくなります。
- 万年筆のペン先は大事に扱いましょう。ペン先から落としたりすると曲がったり折れたりしてしまい故障の原因となります。
- 長時間使用しない時はインクを抜き洗って保存しておくと良いです。
- 万年筆は日頃から利用する事がお手入れにもなりますよ。
- ペン先にゴミや汚れが付いた時はそのままにしておかず取り除きましょう。
万年筆の持ち方や書き方を紹介します
万年筆がボールペンなどと違う所の一つとしてペン先の向きが書くときに決まっているという事です。ペン先が同じ方向へ向いていないと書くことができません。
また万年筆の使いやすい持ち方や書き方もあります。
万年筆の正しい持ち方
まずは持ち方は軸を親指と人差し指で挟み中指の爪部分で後ろから支えます。ボールペンと違う所は手首に余裕を持たせるところです。
また万年筆についているキャップは使用していない時にどうしていますか?実はキャップは万年筆の後ろに付ける事でバランスが取れるようになっているんです。
外していたという方は一度キャップを後ろに付けて書いてみてはどうでしょうか?しっくりと来るかもしれませんよ。
万年筆で正しく文字を書く方法
次に書き方です。ボールペンよりも寝かせ気味の角度に傾けて、ペン先は金属面が上に来るようにして使います。
万年筆の良い所はスムーズなペン運びです。ペン先を滑らせるように書いてみましょう。